日本代表MF香川真司(28)が所属するドイツ1部ドルトムントが浦和に競り勝ち、ピーター・ボス新監督(53)の体制で”初勝利”を挙げた。

 香川はベンチ入りしたが6月の日本代表の親善試合シリア戦で左肩を脱臼した影響もあり出番はなく、ベンチで見守った。

 試合は前半24分、浦和が右CKからFW興梠慎三(30)のゴールで先制。ドルトムントは後半31分、同34分と、途中出場の19歳FWモルの2発で逆転。浦和も後半40分に再びCKからDF遠藤航(24)が頭で合わせ同点に追いつく意地を見せたが、直後の43分にFWシュルレ(26)の左足弾で勝ち越し、試合を決めた。

 ドルトムントは1週間前に新シーズンに向け始動したばかり。11日にはドイツ4部の相手との練習試合に敗れていた。ボス監督は「今回は親善試合だけど勝てて非常にうれしい。前の試合より内容が良かった。ただ、セットプレーでの失点は非常に不満だ」と振り返った。ボス監督の一問一答は以下の通り。

 <ボス監督会見>

 -試合の総括

 浦和は非常にいいチームだった。コンパクトにディフェンシブな試合をした。浦和のカウンターも危険だった。もう2失点してもおかしくなかった。我々の失点はセットプレー。そこは非常に不満だが、気温が高く、チームとしてまだ1週間しかたってないことを考えれば、この内容で、シーズン真っ最中の浦和と戦えて良かった。

 -MFマリオ・ゲッツェ(25)が5カ月ぶりにに復帰したことについて。

 監督 私としてはゲッツェが出たことはうれしい。本人もうれしかったと思う。今回、30分プレーできたのは良かった。5カ月ぶりの試合なので慎重に進めていかないといけない。だんだんと、元の状態に戻っていくようにやって、早い時期に90分プレーできるようになってくれれば。

 -ブンデスのシーズン準備段階の試合でどう見ているか

 レッズは我々がライバル視しているバイエルン(ミュンヘン)とは違う。バイエルンは今日の試合のような仕方はしない。もう少しコンパクトにしてカウンターをしてくる。ただ、チャンスもつくって(相手のチャンスを)てうまくつぶしていけた。シーズン前のよい練習になった。

 -ボス監督は新しいものをつくるのか、クロップ監督のスタイルを踏襲?

 クロップは偉大な監督。私としてはオフェンシブにいきたい。観客に「いいサッカーをした」と思ってもらえるようなサッカーをしていきたい。