ミハイロ・ペトロビッチ監督の解任で堀孝史新監督となった浦和レッズは4日、ホームでの大宮アルディージャとのさいたまダービーを前日に控え、さいたま市内で約1時間の非公開練習を行った。

 練習後に会見を行った堀監督は、就任から約1週間という短い期間の中で「まずは選手が思いきりプレーできるようにということを考えた」とした。5年半の間指揮をとったペトロビッチ監督の解任というショックから選手が立ち直ることを第一に考えた。また戦術面では「守備にもアプローチした」と、今季リーグワースト2位の36失点と安定を欠いている守備の改善に取り組んだことも示唆した。

 大宮も今季、監督交代を経験している。0-1で敗れた4月から「より自分たちでボールを持ってコントロールしようとしている」と印象を口にした。

 ダービーで敗れてから調子を落とした今季。巻き返しを図り、今度は好転のきっかけにしたい。指揮官は「大事な一戦になるのは間違いない。取り返さないといけない。その気持ちを強く持つ。(前回の)大宮戦のあたりから結果がともなわなくなってきたところがある。今回、逆に1つの区切りにしていい波に乗れるようにしたい」と、笑顔を浮かべることなく必勝を期した。