清水エスパルスはアウェーで鹿島アントラーズに0-2。今季3度目の連敗を喫した。

 清水は、王者鹿島に完封負けで屈した。試合後、選手たちは膝に手をつき、下を向いた。小林伸二監督(56)は「残念は結果になった。切り替えて準備するしかない」と淡々と話した。

 新たな布陣で臨んだが、攻守でもろさが露呈した。直近のリーグ4戦で10失点。指揮官は悩んだ結果、9試合連続でDFカヌ(31)とDF二見宏志(25)のコンビを選択した。だが、鹿島のパス回しに翻弄(ほんろう)された。前半17分にセンターバック2人の間をドリブルで抜かれて先制を許し、後半にはカウンターでも失点した。小林監督は「違った形でチャレンジしたが、もう少し練習が必要」と話した。

 新加入の元日本代表MF増田誓志(32)が、初先発を果たした。会場入りの際、古巣鹿島サポーターからも「誓志ー!」と声援を受けた。思い出深いピッチに立ったが、攻撃面で見せ場はなし。「何とかして勝ちたい」と話していたが、後半19分に退いた。さらに新加入のMF清水航平(28)も途中出場したが、得点にはつながらなかった。前後半を通じてシュートは4本と、攻守で歯車がかみ合わず今季3度目の連敗。J1残留へ、この先も厳しい道のりが続きそうだ。【保坂恭子】