J3アスルクラロ沼津が、リーグ再開戦で勝ち点1を積み上げた。ホームでガイナーレ鳥取に1-1。前半はMF染矢一樹(30)のゴールでリードしたが、後半4分に左サイドを崩されて失点した。勝てば、暫定首位に浮上する一戦で悔しいドローに終わったが、順位は暫定2位に浮上した。

 狙い通りの先制弾だった。前半30分、右サイドで起点を作ると、MF染矢はニアサイドでボールを待った。味方の低い高速クロスを右足でコースを変えて先制点。9試合ぶりのゴールでチームを勢いづけた。だが、後半4分に自陣でボールを奪われ、サイド攻撃から同点ゴールを献上。染矢は「もったいない失点。2点目を取れなかったことも責任を感じます」と反省を口にした。

 チームは約1カ月間のリーグ中断期間に、守備の修正に取り組んだ。攻撃面では速攻の質を上げ、遅攻のバリエーションを増やす練習も積んだ。勝利は逃したものの、吉田謙監督(47)は「選手は伸びてきています」と及第点を与えた。順位は9試合ぶりに2位に浮上。次戦のアウェー福島戦を見据え、染矢は「下を向いたら落ちていく。チーム全員でしっかりやっていきたい」と気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】