清水エスパルスの離脱中の主力2トップが、9月中に復帰するメドが立った。22日、小林伸二監督(56)が明かした。次節ホーム浦和レッズ戦(27日)に向けて、清水三保グラウンドで練習を再開した。

 6月25日ホーム甲府戦(1-0)で左足首を負傷したFWチアゴ・アウベス(24)は、スパイクを履いてドリブルをするなど、リハビリは順調な様子。練習後には、笑顔でファンサービスも行った。小林監督は「もう痛みはなくなって、だいぶ良いと言っている。9月中には復帰できると思う」と明言した。左ヒラメ筋肉離れのFW鄭大世(33)もグラウンドで体を動かし、9月には2トップがそろう見込みだ。

 前節アウェー鹿島アントラーズ戦(19日・0-2)では相手に押し込まれる時間帯が続き、今季3度目の連敗を喫した。複数失点も5試合連続で戦術の再構築が課題となっており、指揮官は「鹿島戦は連係が良くなかった。浦和戦では、効率よくボールを回せることが必要」と先発メンバーの変更を示唆した。主力の復帰で選手層が厚くなることは、チームにとって好材料。激しいチーム内競争が、勝利への近道になる。【保坂恭子】