清水エスパルスの小林伸二監督が24日、57歳の誕生日を迎えた。清水三保グラウンドでの練習後には、選手たちから祝福の水をかけられた。その後、似顔絵入りのケーキを受け取り、「ありがたいです」と笑顔を浮かべた。01年にJ2大分の監督に就任し、指導者を続けて今季で16シーズン目。「こんなに長く現場にいられると思わなかった。清水に来て気持ちが若くなったような感じで、サッカーは面白い」と振り返った。

 報道陣からは、今季のチーム目標「9位以内」に掛けて、キウイケーキを贈られて大喜び。「目指せ!9位」のメッセージプレートを見ながら、「キウイ、9位だね!」と満面の笑みを見せた。

 だが、練習では厳しい指揮官の顔だった。炎天下、次節ホーム浦和レッズ戦(27日)に向けて約2時間、みっちりと練習。足元でボールを受け、ターンしてコントロールするプレーの手本を見せるなど、熱血指導する場面もあった。「ケガ人が戻ってきて、チームのランクが1つ上がる。今年が大事。9位になれば、来年はAクラスも狙える」。

 自身の監督業については「2020年の(東京)五輪までは現場をやりたい。代表監督に興味はない。J1優勝もないし、もっと現場で極めたい」と希望を明かした。今季は残り11戦。J1残留はもちろん、9位以内を目指し、選手、スタッフと歩んでいくつもりだ。【保坂恭子】