悔しさは代表で晴らす! W杯アジア最終予選日本代表に初選出されたセレッソ大阪のFW杉本健勇(24)が首位鹿島アントラーズとの決戦で不発に終わり、チームは0-1で敗れて2位から4位に転落。14戦ぶりの無得点で今季のホーム不敗神話も崩れたが、杉本は「この悔しい気持ちを(代表で)ぶつけたい」。今日27日に合流する日本代表で、サバイバル戦を勝ち抜く決意を新たにした。

 杉本“らしさ”は見せた。0-0の後半30分、CKでニアにねじ込み頭で合わせたシュートは惜しくもGKにはじかれた。「あと5センチ、10センチの差。そこを決めきれないと」。鹿島のシュート6本に対し、C大阪は13本。杉本も4本放った得点機をものにできず、一瞬のスキを突かれて敗れた。「悔しい。(足りなかったのは)決定力」と何度も言った。

 代表合流前の「壮行試合」だけでなく、優勝を争う上での大一番だった。杉本は同じ日本代表の鹿島DF植田、昌子に厳しくマークされたが、くさびになり、おとりになってチャンスを演出した。尹晶煥監督が「攻撃の起点になれる。それが一番の成長」と評価する得点力に並ぶ長所だが、鹿島の壁は崩せなかった。