ガンバ大阪が2-0とヴィッセル神戸に完勝して通算1勝1分けとし、4年連続で4強に進んだ。後半開始すぐにCKからFW長沢駿(29)が頭で決めて先制し、同19分にはMF泉沢仁(25)が追加点。MF井手口ら日本代表組3人を欠いたが、第1戦で0-0だった神戸を一蹴した。C大阪は敵地で昨年覇者の浦和と2-2で引き分け通算2分けとし、アウェーゴール数で上回り初のベスト4。準決勝は大阪ダービーとなり、10月4日に第1戦が行われる。

 長沢にとって、イメージ通りのゴールだった。同点で折り返した後半、G大阪は最初のプレーでCKを獲得した。MF遠藤からのボールに狙いを定め、勢いよくジャンプ。192センチの長身を生かした高い打点で、きれいなシュートがネットを揺らした。

 「狙い通りの形。マークも甘かった。ヤットさん(遠藤)のボールが良かったので当てるだけだった」

 悔しさを晴らしたかった。昨年の浦和とのルヴァン杯決勝はPK戦までもつれた。蹴る順番を決める時、長沢は手を上げることができなかった。大卒新人のFW呉屋が名乗り出て、外してしまった。優勝を逃した責任をずっと感じていた。「やっぱりタイトルを取りたい。1戦1戦戦っていきたい」。頂点まで導くことが役目だとかみしめている。

 これで4年連続4強だ。準決勝の相手はC大阪。長谷川監督は「セレッソと2試合できるのは幸せ。しっかり勝って3年ぶりの優勝を取りたい」。日本代表のMF井手口ら3人を欠いても、チーム力の高さを見せつけた。14年に優勝して以降2年連続で準優勝に終わっているが、今回は3度目の頂点まで駆け上がっていく。【小杉舞】