ベガルタ仙台FW石原直樹(33)は、広島時代の14年10月清水戦以来となる1試合2得点を決め、チームの大勝に貢献した。

 前半11分。DF古林将太(26)が1対1を制して敵陣右サイド深くからクロスを送ると、右足で詰めた。「古林選手がボールを持っていた時の体勢を見ていたが、ファーで蹴れそうになかったので、自分がニアに入ろうとしたらいいボールが入った。キーパーの前で触るだけだった」と観察眼が光った。

 後半29分には、FW西村拓真(20)の浮き球パスを頭で押し込み、勝敗を決定づける4点目を決めた。これで、FWクリスランと並んで今季チームトップタイの7得点。「残り試合が少ない中で、目標の2桁も見えてきた。常に得点を狙っているので、チームに貢献できるようにしたい」と意気込んだ。また移籍後初ゴールを決めた、広島時代から後輩だったMF野津田について、「今日得点できたことは、チームにとってもいいこと」とたたえた。