アルビレックス新潟は4日、ガンバ大阪戦(14日・吹田スタジアム)に向けた練習をクラブハウス練習場で行った。DF大野和成主将(28)がスタメン復帰をアピールした。

 「スタートから試合に出たいです」。大野が心境をストレートに表現した。20分ハーフで行われた紅白戦では、それを裏付けるような堅実な守備を見せた。

 前半はレギュラー組、後半はサブ組のセンターバックに入った。持ち味を発揮したのは後半だ。同じくセンターバックのDF酒井高聖(21)とのコンビで、最終ラインを高い位置でキープ。陣形もコンパクトにまとめた。守備の裏を狙われたボールは素早く追って対処。レギュラー組に決定的なチャンスを与えなかった。

 「ラインを上げて、前線の選手がボールを取りやすくすれば、いける」。右ひざの故障から復帰後、サンフレッチェ広島戦(9月9日)で途中出場したが、その後はベンチ。スタメンは故障前の浦和レッズ戦(5月14日)から17試合遠ざかっている。その間、チームを外から見て自分なりに分析した。それをG大阪戦に向け、練習の中で試し始めた。手ごたえはある。

 J2降格圏の最下位18位の新潟は、勝ち点12。勝ち点27で並ぶ15位広島、16位ヴァンフォーレ甲府とは15差離れた。次節引き分け以下なら、広島、甲府の結果次第で降格が決まる。「勝つしかない。自分が何とかしたい」。責任感をピッチで結果につなげるのが自分の役目と自負する。やり遂げるために、大事な一戦の出場を目指す。【斎藤慎一郎】