国際親善試合出場のためチームを離れていた北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFチャナティップ(24)が今日12日、全体練習に合流する。11日に札幌ドーム屋外のホヴァリングステージで行った練習に部分合流。ボール回しやランニングなどで汗を流し、14日柏戦(札幌厚別)出場を目標に調整した。

 前節広島戦(Eスタ)で右太もも裏に強い張りを覚え、タイ代表に合流後は38度の高熱にうなされて代表戦を欠場。4日間、タイ・バンコク市内の病院に入院した。のどの痛みから満足な食事を取れず、病床で5日に24歳の誕生日を迎えた。再来日した10日、札幌市内の病院で右太もも裏の精密検査を受けた。異常は見られず「足は、もう大丈夫。肉離れの状態だったのが、治っていた」とひと安心。「今の問題は体力ですね。7日間ずっと運動していなかったので、体力が落ちている」と話した。

 再来日後、さっそく大好きなジンギスカンを食べて、失ったパワーを再注入。「タイで試合に出られなかったのは残念。柏戦には出たいし、勝ちたい」。代表戦に出られなかった無念を、リーグ戦で晴らす。【中島宙恵】