前節9位の横浜FCは痛いドローに終わった。ブラジル人のタバレス監督(61)が24日に就任したばかりで、この日が初陣だった。

 京都サンガに前半途中で退場者が出たことで一気に主導権を握り、同37分と後半20分に、得点王争いで首位に立つFWイバが連続ゴール。逆転に成功してそのまま勝利かと思われた。だが、後半28分に相手FKからオウンゴールで同点を許す、まさかの展開が待っていた。

 「ほぼ勝利を手中にしていたところで、自分たちの弱いところが出た。まるで自分たちのホームのように試合を運んでいただけに、残念な結果だった。だが、今後も信念も持ってやっていくしかない」。タバレス監督は淡々と試合を振り返った。2得点で通算23ゴールに伸ばしたイバは「この2点が次につながるはず」と前向きだった。

 クラブはプレーオフ圏の6位以内を目指し、15日に成績不振で中田監督を解任。20日町田戦は奥寺スポーツダイレクターが暫定指揮を執り、再出発を図るために新たにブラジル人監督に託していた。残り3試合となり勝ち点59。12年以来5年ぶりの昇格プレーオフ進出へ、この日終了時点では6位徳島とは勝ち点2差の9位。勝ち点61の7位松本が29日の試合に勝てば、横浜FCとすれば厳しい状況に追い込まれる。