ジュビロ磐田MF中村俊輔(39)が、今日29日のホーム横浜F・マリノス戦でキャプテンマークを巻く。28日、磐田大久保グラウンドでの調整後、名波浩監督(44)が「日産スタジアムでの試合は『平常心、平常心とやりすぎて、もっと熱くなればよかった』という本人の分析だった。その中では、巻いて最初から責任を持たせてあげた方がいい」と明言。26日に全選手と話し合い、中村俊にとって今季3度目の古巣戦で「限定主将」を任せることを決めた。

 中村俊自身はこの日、時折笑みを浮かべながら全てのメニューを消化した。いつも通り、FK練習で最終準備を整えると、2連敗中の横浜戦に向けて思いを口にした。

 「僕らは僕らのやることがある。挑戦者として思い切ってぶつかるだけ。ホームでやれる試合も残り少ない。サポーターと一緒に勝利できればいい」

 勝ち点4差で追うACL圏内3位横浜との直接対決。古巣への思いは胸にしまい、「主将」としてチームの勝利に全力を尽くす。【前田和哉】