11位FC東京は、14位清水エスパルスとスコアレスドローだった。

 ホームの東京は前半7分、ゲーム主将のMF高萩が右足シュートを放つが、GKに止められた。FW大久保嘉を中心にパスでゲームを組み立てるが、激しい雨でぬかるんだピッチがボールの動きを制限。なかなかチャンスをつくれなかった。

 対する清水は37分、FW金子の右CKにDF犬飼がニアサイドで頭を合わせたが、わずかにクロスバーを越えて上のネットを外から揺らした。雨脚が強くなるとリズムをつかみ、その後も波状攻撃を仕掛けるが、ゴールは割れず。0-0で前半を折り返した。

 後半開始時も雨は止む気配がない。その中でキックオフ直後の1分、いきなり清水にチャンスが訪れる。FW北川がペナルティーエリア手前中央から右足で力強いシュートを放つも、GK大久保択に横っ跳びでセーブされた。

 東京は26分、エース大久保嘉を下げてFWユ・インスを投入する勝負手を打った。32分にはMF東のスルーパスでFW永井が抜け出し、GK六反と1対1に持ち込んだが、右足シュートは左ポストをたたいてゴールならなかった。

 清水も、途中出場のFWチアゴ・アウベスがドリブルでDFをかわし、複数選手が次々とシュートを試みたが、これも得点ならず。好機は多かったが、点が遠かった。それでもJ1残留を争う15位ヴァンフォーレ甲府、16位サンフレッチェ広島がともに敗れたため、前向きな勝ち点1を積み上げた。東京は5戦勝ちなしもJ1残留が決まった。