サンフレッチェ広島がFC東京を2-1で下し、14位に浮上してJ1残留を決めた。大宮アルディージャはヴァンフォーレ甲府と0-0で引き分け、J2降格が決定。残留への残り1枠をアルビレックス新潟に逆転負けした清水エスパルスと甲府が争う展開となった。プレーオフが導入された12以降のJ1昇格争いは次のとおり。

 ◆12年 11月18日の準決勝で、6位の大分トリニータがFW森島康仁の4発で3位の京都サンガに4-0、5位のジェフユナイテッド千葉がFW藤田祥史の2発、DF米倉恒貴、MF佐藤健太郎のゴールで4位の横浜FCに4-0と、それぞれ大勝。同23日の決勝で、大分が林丈統のゴールで千葉に1-0で勝ち下克上で昇格決定。

 ◆13年 12月1日の準決勝は、3位の京都サンガが6位のV・ファーレン長崎に0-0。4位の徳島ヴォルティスが5位のジェフユナイテッド千葉と対戦し、徳島がFWドウグラス、千葉がDF山口智のゴールで1-1で引き分けた。規定で年間順位上位の京都と徳島が同8日の決勝で対戦。徳島がDF千代反田充、FW津田知宏のゴールで京都に2-0で勝ち、初のJ1昇格決定。

 ◆14年 5位にJ1ライセンスを持たないギラヴァンツ北九州が入ったため、規定により3チームで争った。11月30日の準決勝は、6位のモンテディオ山形がFWディエゴのゴールで4位のジュビロ磐田から先制。磐田もFW山崎亮平のゴールで追いついたが、山形が後半ロスタイム2分にGK山岸範宏の劇的な決勝ヘッドで2-1で勝利。山形は12月7日に3位のジェフユナイテッド千葉と決勝で対戦し、FW山崎雅人のゴールで1-0勝って4年ぶりのJ1昇格。

 ◆15年 11月29日の準決勝は、3位のアビスパ福岡がFWウェリントンのゴールで6位のV・ファーレン長崎に1-0で勝利。プレーオフ導入後、初の年間順位上位チームの勝利を挙げた。4位のセレッソ大阪は5位の愛媛FCと0-0で引き分け、規定により決勝に進出。12月6日の決勝は、C大阪がFW玉田圭司のゴールで先制も、福岡がDF中村北斗のゴールで追いつき1-1。年間順位上位の福岡が昇格を決めた。プレーオフ出場チームの中で最上位の3位が昇格を決めたのも、決勝での引き分けも初めてだった。

 ◆16年 11月27日の準決勝は6位のファジアーノ岡山が3位松本山雅と対戦。岡山FW押谷祐樹が先制弾を決め、MFパウリーニョのゴールで追いつかれたが、後半ロスタイムにFW赤嶺真吾が決勝弾を決めて2-1で勝利。準決勝もう1試合は、4位のC大阪が5位の京都サンガと対戦し、FW柿谷曜一朗のゴールで先制。後半45分に京都FW有田光希に同点弾を決められ1-1で引き分けたが、規定で決勝に進出。決勝ではMF清原翔平の決勝弾で岡山を1-0で振り切り、3季ぶりのJ1復帰を決めた。