清水エスパルスはホーム最終戦で敗れ、今季で現役を引退するMF杉山浩太(32)を白星で送り出すことができなかった。

 前半14分、DF松原后(21)の左クロスをファーサイドのMF金子翔太(24)が右足で合わせて先制。さらに同29分、金子のパスをFW北川航也(21)が胸トラップから左足で決めて追加点を奪った。前半で2点リードしたが、後半は運動量が落ち、すでにJ2降格が決まっているアルビレックス新潟に3得点を許し、今季3度目の逆転負けを喫した。

 試合後には、杉山の引退セレモニーが行われた。家族から花束を笑顔で受け取り、マイクの前に立った。清水の下部組織で育ち、柏への2年間の期限付き移籍をはさんで23年間、地元で戦った。「選手、スタッフ、社員、サポーター、家族、友人のみなさん、僕を支えてくれて、大人にしてくれて、幸せ者にしてくれて、ありがとうございました」とあいさつした。その後、場内を一周し、サポーターの声援に目を真っ赤にしながら、手を振った。