大宮アルディージャの石井正忠監督(50)は、最終戦に5失点で大敗し、目前で川崎フロンターレに優勝を許したが「上向いた部分はあった」と語り、前を向いた。

 この日は開始1分で先制点を許すなど、苦しい展開が続いたが、前半20分から20分近くは、押し返す時間帯も作った。会見での質疑応答で「上向いた」と語った件について具体的な説明を求められた。石井監督は「守備では後ろでブロックを作っていたが、プレスをかけ、(相手のパスコースを)制限して、自分たちで主導権を取るようになった。攻撃でも、バックパスが多かったが前を向き、相手の裏に起点を作るような形が出てきたと思う」と説明した。

 前節に降格が決まっており、「モチベーションが難しい試合だったのでは?」と聞かれると「応援してくれたファン、サポーターのために、勝って終わろうと話していた。選手のモチベーションは高かった」と、チームの戦う意欲には問題がなかったことを明言した。