清水エスパルスの来季ヘッドコーチに、元FC東京監督の篠田善之氏(46)の就任が決定的になったことが21日、分かった。クラブ関係者によると、近日中に正式発表される。来季監督には、前広島監督のヤン・ヨンソン氏(57=スウェーデン)の就任が決まっており、来季の指導体制が固まった。

 ヘッドコーチについては、ヨンソン氏から「J1での指導経験が長い、日本人を探して欲しい」と要望を受けており、クラブ側が候補をリストアップしていた。その中から指導経験が豊富な篠田氏に一本化し、交渉を進めていた。

 篠田氏は、04年にJ2福岡で現役引退。福岡の下部組織で指導者としてのスタートを切った。08年からトップチームのコーチになり、同年7月には37歳で監督に就任した。10年にはJ2で3位に入り、5季ぶりJ1復帰に導いた。

 12年からは東京のコーチに就任。ランコ・ポポビッチ氏、マッシモ・フィッカデンティ氏、城福浩氏の元で約5年間、コーチを務めていた。昨年7月、城福氏の解任に伴い、監督に昇格。手腕を評価されて今季も続投したが、9月に成績不振のため解任された。

 ◆篠田善之(しのだ・よしゆき)1971年(昭46)6月18日、山梨県生まれ。機山工から甲府クラブ(現甲府)に加入。91年に中京大へ進学。95年に当時JFLの福岡に練習生として加入し、04年に現役引退。05年から福岡で指導者として育成に携わる。08年7月から福岡の監督、12年から東京のコーチ。16年7月から監督に就任。監督としてJ1通算19勝10分け27敗。J2通算45勝28分け32敗。