1回戦で今大会ハットトリック第1号となった仙台育英FW佐藤一輝(3年)は、米子北(鳥取)の激しいマークを崩せず、無得点に終わった。

 中盤左サイドで先発し、途中から2トップの一角に入ったがシュート0本に終わり、0-1と敗戦。「得点ばかりにこだわりすぎて、仲間を生かせなかった」と反省した。立正大進学が内定しており「得点はもちろんですけれど、アシストをできる選手になりたい。マークが厳しくても、それを突破できることも必要」。Jリーグ入りも見据えて、さらなる成長を誓った。

 前半3分に相手のミドルシュートで先制を許した。同22分にはFW角田海斗(3年)のシュートが右ポストに当たり、同点機を逃した不運も。後半ロスタイムにはDF石川巧実(3年)のクロスを、DF志村滉(2年)が頭でゴール前に折り返すも、飛び込んだMF伊藤大貴(3年)には惜しくも合わなかった。5年ぶり32度目の出場を導いた城福敬監督(60)は「枠をとらえるシュートが打てることが必要。勝ち上がっていくには、その精度が重要。チャンスが多いわけではないので、それができなければノーチャンス。選手たちは、大学や社会人になっても、こういう経験ができたことは良かった」と、新チームに向けての課題も明確にした。