5年連続出場の遠野(岩手)が、2大会ぶりに初戦敗退した。相手の鋭いプレスにペースをつかめず、前半26分には先制のPKを献上。同38分にはFKをGK菊池朋哉(2年)が1度はセーブしたが、こぼれ球を押し込まれ、前半だけで2点も許した。後半29分に1点差に詰め寄るPKを決めた主将のDF高原優介(3年)は「相手のプレスに苦しめられ、のみ込まれてしまった。入りから積極的にいけばよかった」と肩を落とした。

 後半は4バックから3バックに変更して巻き返しを図った。前線の人数を増やして攻め立てたが、局面打開までには至らなかった。長谷川仁監督(52)は「後半、両サイドが勇気を持って前に出ていれば。怖がってやりきれなかった。ボールの奪い合いは相手の方が上手だった」と振り返る。

 5年連続で県大会を制すも、全国では昨年度に挙げた1勝のみ。高原は「ふがいない。もっと準備していれば勝てたと思う。後輩たちはやってくれるはず」と、県6連覇を託した。先発3人とベンチ入り3人の計6人が2年生。全国での敗戦を糧に、飛躍を期す。