北海道コンサドーレ札幌がサンフレッチェ広島FW宮吉拓実(25)の完全移籍での獲得を7日、発表した。宮吉はクラブを通じて「札幌という魅力あるチームでプレーできることをうれしく思います。サポーターの皆さんと1つでも多くの勝利を喜びあえるよう、全力を尽くします」と、今季に向けた決意をコメントした。

 宮吉はJ2京都(当時はJ1)の下部組織育ちで、世代別の日本代表では05年のU-13から12年のU-23まで主軸としてプレーしてきた。速さがあり、技術も確かな万能型のストライカーで、周囲から「柳沢2世」と呼ばれた逸材。Jリーグでも16歳1カ月と14日だった08年9月21日G大阪戦で、J1では2番目の年少記録でデビューするなど早くから注目されていた。

 2度にわたる右膝のケガで、ピッチを離脱する悲運に見舞われた。13年5月は外側円板状半月を損傷し、手術。広島に移籍2年目の昨年7月にも、外側半月板を損傷した。広島では1年目13試合4得点、昨季も17節終了時点で8試合に出場していたが、2度目の手術後、全治3カ月と診断された。新天地の札幌で、華麗なプレーの完全復活が待たれる。