昨季J1得点ランク2位の22得点を挙げたセレッソ大阪FW杉本健勇(25)が15日、大阪・舞洲でチームとともに始動した。昨年12月21日に左足首の遊離軟骨を除去する手術。全治6週間の診断だったが「(回復は)順調。タイで練習は普通にやれる」。16日からのタイでの1次キャンプで状態をさらに上げていく意向だ。今年の初戦は2月10日、川崎フロンターレとの富士ゼロックス・スーパー杯(埼玉)だが「そこは大丈夫やと思う」と出場に意欲を燃やした。

 スペイン1部ヘタフェが獲得に動くなど、海外移籍も視野に入れた注目の去就は残留に落ち着いた。「いろいろあるけど、自分で決めたこと。後悔は1ミリもない」。昨季は川崎F小林と1ゴール差で得点王を逃した。2冠を獲得したが天皇杯は準決勝、決勝と欠場した。「やり残した」思いは当然あるはず。そして6月にはW杯がある。「(W杯は)やっぱり一番の大会やから。ただ、チームとは別だし、どちらも大事。ここでやらないとチャンスは巡ってこないんで」。

 そして自ら「チームも個人も昨年の結果を上回るのが僕の目標。(昨年の好結果で)プレッシャーを感じるところで結果を残さないと」と目標を掲げた。「マークは厳しくなるし、期待も大きくなる。普通のプレッシャーではない中で、どれだけやれるか」。覚醒中のストライカーは、自身に秘めた可能性を楽しみにしている。