めんそーれ! ベガルタ仙台に川崎フロンターレから期限付き移籍で新加入したMF板倉滉(20)が沖縄キャンプに合流した。25日、糸満市西崎陸上競技場のチーム練習に参加。コンディション調整のため、別メニューで新天地でのスタートを切った。今月行われたU-23アジア選手権(中国)に出場し、東京オリンピック(五輪)世代の森保ジャパン公式戦第1号&2戦連発をマークし、その名をとどろかせた。期待の新戦力が合流初日に抱負を語った。

 「めんそーれ!」と描かれた横断幕を背に、板倉が新天地での第1歩を踏み出した。前夜に沖縄入りしたばかり。この日の朝食時に選手1人1人にあいさつして回った期待の新戦力は、ピッチでも新しい仲間の視線を一身に集めた。

 板倉 まだ選手のみなさんとコミュニケーションが取れていませんが、同部屋の(富田)晋伍さんが気さくに話しかけてくれました。初めは緊張しましたが、すごく優しい選手。少しずつコミュニケーションを取って早くチームになじんでいきたいです。

 U-23アジア選手権では2試合連続決勝ゴールを決めるなど、その名をとどろかせた。代表での活躍を名刺代わりに新天地で始動する。

 板倉 たまたま2点取れましたが、まさか自分が決めるとは思っていなかった。ただ、攻撃は好きなので得点に絡めてモチベーションも高まったし、いい状態でキャンプインできたと思います。雰囲気がいいチームだと聞いていたし、攻撃ではボールをよくつないでいる。守備もハードワークしてくるし、やりにくい相手だと感じていた。3バックは代表でもやっていたので楽しみです。

 出場機会を求めて仙台への移籍を決断。複数ポジションが求められるが、迷いはない。

 板倉 自分のことを欲しいといってくれたチームでしっかり頑張りたい。迷いましたが、自分の成長のために決断しました。高さも生かしたヘディングが僕の特徴なので、そこでは負けたくない。中盤と後ろではハードワークしたいが、FWもすきなので攻撃的にプレーしたい。試合に出られる保証はないが、競争に勝ってしっかりアピールしたい。