J1柏レイソルの下平隆宏監督(46)は、J2ジェフユナイテッド千葉との千葉ダービーで大宮アルディージャから移籍のFW江坂任(25)が無得点に終わったことについて、監督会見での質疑応答の中で「今日も全く当たらない江坂任(あたる)について、ちょっとコメントを」と聞かれ、苦笑いした。

 下平監督は「そうですね…得点以外の部分で言えば、非常にボールをよく引き出しますし、いい仕事はしたと思います」と答えた後、クスッと笑いを漏らした。そして「ただ…今日も、あの…本当に今日も点は入らなかったので、次こそは当たるのかなと…次を期待したい」と笑みを浮かべた。

 新戦力については「新加入選手が、どれだけフィットするかが今日の焦点。非常にチームとして底上げになった。出場時間の短い選手も結果を出してくれた。活躍してくれると全体の勢いが出る」と、あえて個人名は出さずに評価した。その上で、江坂と同じく大宮から新加入のFW瀬川祐輔(23)が初ゴールを決めたことについて聞かれると「オフ・ザ・ボールの動き、ボールの引き出し方は彼の持ち味。ジェフのようなハイラインの相手には効果が出るんじゃないかと、フレッシュな状態で後半から使った。非常にいい駆け引きと背後へのボール、スーパーなゴールも出た。非常に良かったと思う」と評価した。

 1月30日に、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ・ムアントン戦に3-0で勝ってから、5日後の試合だった。13日にはアウェーでの1次リーグ全北現代戦が控える。下平監督は「すぐACLの本番が来る。仕上がりがどこまで来ているか分からないですけど、手応えは感じています。去年からの継続の部分に新しい選手の上澄みがあって、去年と違う色も出せている。順調に来ている手応えがあります。連戦含めて新加入含めて、ある選手層で、うまくチームを作って回せていければ」とチームの仕上がりに自信を見せた。【村上幸将】