【ホノルル(米ハワイ州)4日(日本時間5日)=保坂果那】レフティー2人が繰り広げるポジション争いが、熱を帯びてきた。北海道コンサドーレ札幌は午前、午後の2部練習で4対4などの戦術練習や10対10でのミニゲームを行った。これまで5チームと練習試合で対戦。中盤の左サイドはMFジュリーニョ(31)とFW菅大輝(19)が起用されている。ジュリーニョは「ライバルがいることはチーム力が上がっていいこと」と余裕の表情。菅は「競争に絶対勝って開幕スタメンを狙いたい」と闘志を燃やす。

 ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)が掲げる攻撃的サッカーにおいて、重要なポジション。攻撃では起点となり、自ら仕掛けるプレーも求められる。指揮官も2人のプレーぶりを見極めている段階で、この日のミニゲームではお互い別チームでプレーした。

 個人での突破力があるジュリーニョか、スピードがある菅か-。右アキレスけん断裂で昨季を棒に振り、復帰したジュリーニョは「徐々に状態が上がってきていて安心。自分の仕事をするだけ」。昨季リーグ戦23試合出場の19歳は「戦術は理解しているつもり。しっかり動いてもっといい選手になる」と経験が自信になっている。