ガンバ大阪の東京オリンピック(五輪)世代DF初瀬亮(19)が、レビークルピ監督(64)から今季のキーマンに指名された。沖縄2次キャンプ第2日の5日、J2京都サンガFCと初実戦となる練習試合。攻撃的な4-3-2-1の新布陣を試し、初瀬は主力組で3ボランチの左に入った。シュートを放ち、精度の高さが認められキッカーを務めるセットプレーで好機を演出。新指揮官は「両利きで左右のサイドどちらもできる。まだ若いし、重要な選手になる」と期待を寄せた。

 それでも35分の2本で0-0に終わり「クロスももう少し上げたかった」と初瀬は反省した。これまではサイドバックが主戦場で、新しい位置への挑戦。「直接得点に絡んでいけたら。中盤は自由に動けるので、エリアの近くでシュートを打っていきたい」と不安より意欲を前面に出す。

 19試合に出場した昨季は終盤から主力に定着し、12月には東アジアE-1選手権では世代一番乗りで日本代表入りした。だが、下部組織出身のプロ3年目で開幕先発はまだない。今季はさらに、全34試合出場も目指したい。「自分に与えられた役割をしっかりやりたい」。自覚を胸に、寒さが残る沖縄から猛アピールする。【小杉舞】