【11月17日(土)】

山 形-大 分(14:00=NDスタ)

千 葉-栃 木(14:00=フクアリ)

町 田-東京V(14:00=町田)

甲 府-横浜FC(14:00=中銀スタ)

松 本-徳 島(14:00=サンアル)

新 潟-山 口(14:00=デンカS)

金 沢-水 戸(14:00=石川西部)

岐 阜-福 岡(14:00=長良川)

岡 山-大 宮(14:00=Cスタ)

讃 岐-京 都(14:00=ピカスタ)

熊 本-愛 媛(14:00=えがおスタ)


全42試合と長丁場のJ2が、ついに最終節を迎えるが、いまだ優勝&自動昇格チームが決まっていない。


17年は湘南ベルマーレが、同10月28日の東京ヴェルディ-アビスパ福岡戦が0-0で引き分けた時点で3試合を残してJ1昇格圏の2位以内を確定。同29日には、ファジアーノ岡山と1-1で引き分けて優勝も決めた。最終節まで優勝&自動昇格チームが決定しなかったのは、16年11月20日に北海道コンサドーレ札幌が優勝、清水エスパルスが2位で自動昇格を決めた16年以来、2年ぶりの大混戦だ。


最終節で優勝の可能性があるのは


<1>松本山雅FC(勝ち点76、得失点差20)


<2>大分トリニータ(勝ち点75、得失点差25)


<3>FC町田ゼルビア(勝ち点75、得失点差18)



<4>横浜FC(勝ち点73、得失点差18)


最終節でJ1昇格プレーオフ進出圏6位に入る可能性があるのは


<5>東京ヴェルディ(勝ち点70、得失点差15)


<6>アビスパ福岡(勝ち点69、得失点差16)


<7>大宮アルディージャ(勝ち点68、得失点差16)


松本は、勝ち点55で11位の徳島ヴォルティスとホームで対戦する。勝てば勝ち点は79に伸び、無条件で優勝と昇格が決まる。13日に追加販売を行ったチケットも翌14日に完売。収容人数2万人のサンプロ アルウィンスタジアムが緑一色に染まり、圧倒的な完全ホームとなる可能性が大だ。徳島との過去の対戦成績は3勝4分け2敗だが、ホームでは2連勝中で2勝2分け。最後に負けたのは0-2で敗れた13年6月14日のアウェー戦と5年5カ月も負けたことがない。


ただ、松本はここ2年、ホームで悔し涙を流し続けてきた。16年は、終盤まで4カ月も2位をキープしながら、残り2節の段階で町田に敗れて3位に転落。最終節に横浜FCに勝ったものの、清水に得失点差で及ばずJ1昇格プレーオフに回ったが、ホームの初戦で岡山に屈して敗退した。17年も、勝てばJ1昇格プレーオフ進出が決まる7位で最終節をホームで戦ったが、京都サンガに敗れプレーオフすら逃した。引き分け以下の場合、大分と町田の結果次第で、一気に自動昇格圏外に転落する可能性もあるが、3季連続でホームでサポーターを悲しませるわけにはいかない。最終節にホームで悔し涙を流す“トラウマ”を乗り越え、うれし涙に変えるのは今季しかない。


大分は、勝ち点55で12位のモンテディオ山形とアウェーで対戦する。勝った上で(1)松本が引き分け以下(2)町田が勝った場合は得失点差次第、もしくは引き分け以下、引き分けでも(1)松本が負け(2)町田が引き分け以下(3)横浜FCが勝った場合は得失点差次第、もしくは引き分け以下の条件で優勝が決まる。山形とは、J2では9勝5分け9敗と対戦成績は全くの五分だが、2戦連続引き分けを含む2分け2敗、4戦未勝利が続き、J2では14年5月31日のホーム戦以降、勝っていない。特にアウェーでは、3勝2分け6敗と分が悪い上、直近は3連敗中。アウェーで最後に勝ったのは02年10月19日までさかのぼらなければいけない。今季36試合に出場している山形の守備の要、DF栗山直樹が累積警告で出場停止だけに、J2全22チーム中、最多75得点を誇る攻撃力で攻め落としたいところだ。


FC町田ゼルビアが東京Vをホームに迎え撃つダービー“東京クラシック”は、J1ライセンスがないため自動昇格の権利のない町田が自動昇格圏の2位以内を決めた段階で、J1の降格チームが1チーム減る可能性があるだけに、最注目の1戦と言えるだろう。町田は勝った場合(1)松本が引き分け以下(2)大分が勝った場合は得失点差次第、もしくは引き分け以下、引き分けた場合でも(1)松本が負け(2)大分が負け(3)横浜FCが引き分け以下なら優勝が決まる。自動昇格圏の2位以内は、勝った場合は(1)松本が引き分け以下(2)大分が勝った場合は得失点差次第、もしくは引き分け以下の、いずれか1つを満たすか、引き分けの場合は(1)松本が負け(得失点差次第)(2)大分が負け(3)横浜FCが引き分け以下の条件のうち2つを満たすか、負けても(1)大分が負け(得失点差次第)(2)横浜FCが引き分け以下の条件を満たせば決まる。


一方、東京Vは引き分け以下の場合、福岡と大宮が勝てば得失点差、総得点などの絡みでJ1昇格プレーオフ圏を逃す可能性があるだけに負けられない。町田と東京Vは、過去のJ2での対戦成績は3勝1分け3敗と全くの五分だが、町田はホームで1勝2敗と負け越している。ただ今季はアウェーで4-1と大勝している。


横浜FCは、勝ち点59で8位のヴァンフォーレ甲府とアウェーで対戦する。横浜FCは優勝、自動昇格圏いずれの確保にも勝利が絶対条件だ。その上で、優勝するには(1)松本が負け(得失点差次第)(2)大分が引き分け以下(引き分けの場合は得失点差次第)(3)町田が引き分け以下の条件が必要だ。自動昇格圏の2位に滑り込むにも(1)松本が負け(得失点差と総得点次第)(2)大分が引き分け以下(引き分けの場合は得失点差次第)(3)町田が引き分け以下のうち、条件を2つ満たすことが必要だ。甲府には、J2で8勝7分け16敗と大きく負け越している上、アウェーでも1分け1敗と2戦未勝利が続く。得点ランク4位の17ゴールを挙げている、エースのFWイバに期待だ。


福岡は勝ち点41で19位のFC岐阜とアウェーで対戦する。直近の4連勝を含む10勝2分け、12戦負けなしの上、アウェーでも8勝1分けと負けたことがない“お得意様”だ。勝ち点1差の東京Vを上回るためにも、勝ち点3を死守したい。


大宮は勝ち点53で14位の岡山とアウェーで対戦する。東京Vとは2差、福岡とは勝ち点1差で、福岡が敗れた場合は、引き分けでも得失点差でJ1昇格プレーオフに滑り込む可能性があるが過去1勝2分けと負けがない岡山から勝ち点3を取りところだ。ただ、24ゴールで得点王のFW大前元紀に次ぐチーム2位の12得点を挙げ、スピードあふれるドリブルと強引な仕掛けで攻撃をけん引するMFマテウスが 出場停止なのは実に痛い。画教が懸念されるところだ。


優勝、昇格、プレーオフ出場権争いは、いずれも一寸先は闇と言っても過言ではない大混戦…17日に笑うのは、果たしてどのチームか?


◆J2第42節の出場停止選手

●山形DF栗山直樹

●水戸FWバティスタ

●大宮MFマテウス

●新潟MF加藤大

●岐阜MF宮本航汰


◆J2主な負傷者情報

【11月16日】

●岡山DF後藤圭太=右膝半月板損傷。全治 6~8カ月

【11月5日】

●讃岐MF荒堀謙次=右膝内側側副靭帯損傷。全治約6週間~8週間

●徳島MFシシーニョ=ハムストリング症候群。全治3カ月

【11月2日】

●山口MFジュリーニョ=半膜様筋損傷。全治6週間

【10月31日】

●京都DF呉少聰=右足第五中足骨骨折

【10月29日】

●讃岐MF鈴木拳士郎=左足関節外果骨折、内側靭帯断裂。全治4カ月

●讃岐MF永田亮太=左鎖骨骨折。全治6~8週間

●新潟MF原輝綺=左足関節インピンジメント症候群。全治6週間

【10月26日】

●岡山MF沢口雅彦=右大腿部肉離れ。全治4~6週間

●岡山MF松本健太郎=右膝軟骨損傷。全治4~6週間

●栃木MF岡﨑建哉=左膝蓋骨骨折。全治2カ月

【10月25日】

●山口DF楠本卓海=左足関節外側側副靭帯断裂。全治8週間

【10月22日】

●山形MFク・ボンヒョク=左第五中足骨骨折。全治3カ月

【10月19日】

●岡山DF久保飛翔=右股関節インピンジメント症候群。全治4〜6週間

【10月17日】

●町田DF橋口拓哉=左膝内側側副靭帯損傷。全治8週間

【10月16日】

●甲府FW金園英学=右膝前十字靭帯損傷、右膝内側側副靭帯損傷。全治8カ月

【10月10日】

●栃木DFメンデス=左膝前十字靭帯再断裂。全治8カ月

【10月9日】

●甲府DF湯沢聖人=右膝前十字靭帯損傷。全治8カ月

【9月29日】

●岡山FWイ・ヨンジェ=左大腿部肉離れ。全治2~4週間

【9月27日】

●讃岐FW木島徹也=右膝前十字靭帯断裂。全治6カ月

【9月23日】

●大分DFアントゥネス=左大腿四頭筋肉離れ。全治6週間

【9月22日】

●新潟MF小川佳純=左下腿三頭筋損傷。全治約4週間

●新潟DF柳育崇=左内踝疲労骨折。全治約4週間

【9月21日】

●岡山DF椋原健太=左大腿部肉離れ。全治2~4週間

【9月20日】

●新潟MF伊藤優汰=左ハムストリングス肉離れ 。全治6週間

【9月16日】

●讃岐MF高木和正=右ハムストリング肉離れ。全治約3~4週間

【9月13日】

●横浜FC・DF田所諒=左膝前十字靭帯損傷。全治8カ月

【9月9日】

●京都MF上月壮一郎=左第二・第三腰椎横突起骨折

【9月9日】

●徳島DF広瀬陸斗=右ハムストリングス肉離れ。全治8週間

【9月7日】

●山口MF池上丈二=右距骨骨軟骨損傷。全治3カ月

【9月6日】

●水戸DF永坂勇人=右第2中足骨底骨折、右リスフラン靭帯損傷。約5カ月

【9月4日】

●松本FW前田大然=右前脛腓靭帯および右前距腓靭帯損傷。約5〜6週間

【9月2日】

●岡山DF後藤圭太=右膝関節遊離骨片除去手術。全治6〜8週間

【9月2日】

●町田DF下坂晃城=左大腿二頭筋肉離れ。全治6週間

【8月27日】

●町田MF井上裕大=右足関節捻挫。全治約6週間

【8月24日】

●金沢MF宮崎幾笑=左第2中足骨の疲労骨折。全治4週間

【8月23日】

●新潟MF加藤大=左第二中手骨骨折。全治約6週間

【8月18日】

●栃木MF和田達也=左膝前十字靭帯断裂。全治8カ月

【8月15日】

●横浜FC・MF中里崇宏=左足関節内果骨折。全治約3カ月

●横浜FC・FW立花歩夢=左足関節舟状骨骨折。全治約6カ月

【8月13日】

●甲府FW森晃太=右鎖骨骨折。全治約6週間

【8月10日】

●徳島GK長谷川徹=右足手術。全治5週間

【7月23日】

●山形DF加賀健一=右膝前十字靭帯断裂。全治6カ月

【7月18日】

●松本MFパウリーニョ=右長内転筋筋断裂。全治3カ月

【7月16日】

●大分DF刀根亮輔=右膝前十字靭帯損傷。全治8カ月

【7月9日】

●山口GK山田元気=右膝内側側副靭帯損傷。全治8週間

【6月27日】

●徳島MF杉本太郎=右ハムストリングス腱損傷。全治6〜8週間

【6月21日】

●甲府MF新井涼平=左脛骨疲労骨折。全治3カ月

【6月19日】

●京都MFマティアス・カセラス=右膝内側側副靭帯損傷

【6月5日】

●徳島FWナタン・ジュニオール=右膝関節骨軟骨損傷。全治3カ月

【5月29日】

●大宮DF菊地光将=左足腓骨骨折。全治3カ月

【5月17日】

●徳島GK長谷川徹=右足関節内外側靱帯損傷。全治4〜6週間

【5月11日】

●栃木DF坂田良太=右膝前十字靭帯再断裂。全治6〜8カ月

【5月8日】

●徳島FW呉屋大翔=右足関節前方インピンジメント症候群。全治3カ月

●徳島MF井沢春輝=右膝内側側副靭帯損傷、外側半月板損傷。全治4カ月

【4月26日】

●大分DF山口真司=右膝外側側副靭帯損傷。全治8週間

【4月24日】

●大宮MF金沢慎=右下腿部肉離れ。全治約6週間

●大宮GK加藤有輝=右肩関節脱臼。全治約5カ月

【4月10日】

●熊本DFイム・ジンウ=右膝内側側副靭帯損傷。全治8週間

【3月7日】

●MF本田功輝=左膝前十字靭帯損傷。全治8カ月

【3月2日】

●讃岐FW福家勇輝=右膝前十字靭帯損傷。全治6カ月

【2月27日】

栃木MF寺田紳一=左アキレス腱断裂。全治5か月

【2月18日】

●山形DFジャイロ・ロドリゲス=右股関節前方脱臼。全治約6カ月

【2月16日】

●栃木DFメンデス=左膝前十字靭帯断裂。全治8か月