高卒ルーキーがアピールに燃えている。北海道コンサドーレ札幌FW藤村怜(18)が5日、熊本・大津町運動公園での2部練習に参加。明日7日のルヴァン杯J2ヴァンフォーレ甲府戦(中銀スタジアム)へ向けて万全を期した。昨年5月3日、同杯東京戦に2種登録で先発出場。クラブ史上最年少のJ1公式戦デビューを果たした。今季トップチーム昇格後初の公式戦を前に「先発で使ってくれてもいい準備をしている。チャンスがあればアピールしたい」と売り込むつもりだ。

 プロとしての決意を新たにした。1日、チームを離れて栗山高の卒業式に出席した。同級生らから卒業アルバムに応援メッセージを多く寄せられた。期待のエールを受け止め「これまで以上に自立して成長していきたい」と誓う。

 1年分の成長をピッチで発揮する。「去年は何もできなかった。今年の方が自分の良さを出せると思う」と自信を見せる。身近に見習いたい存在もいる。ユース時代からの1学年先輩、FW菅は昨年ルヴァン杯初戦から出場し、その後リーグ戦に起用され、今季開幕スタメンを勝ち取った。「刺激になる。負けてられない。去年もそういうパターンだったので、ルヴァン杯にかける思いは強い」と背中を追う。

 キャンプ中の練習試合などで主にボランチとして起用された。21歳以下の選手を1人以上先発させる同杯のルールから、甲府戦先発が濃厚。「自分のプレーで勝つことができれば」。チャンスを自らたぐり寄せる。【保坂果那】