「JA全農杯 チビリンピック2018小学生8人制サッカーIN東海」の決勝は、カワイ体育教室SC(静岡)が4-3で大山田SSS(三重)を破り、初優勝を飾った。決勝を戦った両チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農杯 チビリンピック」(5月、日産スタジアム)への出場権を獲得した。

 

 カワイ体育教室SC(カワイ)が悲願の初優勝を決めた。試合終了の笛が響くと同時に選手は抱き合い、喜びを爆発させた。

 カワイを初の頂点を導いたのは河合優希(5年)だ。決勝の試合開始30秒。ゴール正面でボールをもらうと、飛び出してきたGKをかわして右足シュートで先制。第1ピリオド7分間でハットトリックを達成すると、その30秒後にも右足で4点目をたたき込んだ。

 「今日だけで7得点を決められてうれしい。全国大会(決勝大会)では、もっとレベルアップして戦いたい」。普段はボランチ、ワントップ、GKとマルチに活躍する河合は、早くも決勝大会に目を向けた。

 「初戦、準決勝とあまり調子が出ず、決勝前には絶対に勝って、東海チャンピオンになろうとチーム全員に声をかけた。2ピリオド目で追いつかれそうになったが、気持ちで勝てた」。決勝第1ピリオドはGK、第3ピリオドはトップの位置とマルチな働きを見せた渥美慶大主将(5年)も、初優勝に胸をなで下ろした。

 チームを率いて12年目の藤健二監督も教え子の快挙を喜んだ。「初優勝できてうれしい。今大会は第2、第3ピリオドに課題が見つかった。全国大会までに改善して、強豪に挑みたい」と期待に胸を膨らませた。

 

 試合結果は次の通り

 ▽準々決勝 FCヴェルダン(愛知)2-0牛牧SSS(岐阜)、カワイ体育教室SC(静岡)6-1朝日SS(三重)、FC・Re:star(岐阜)1-0レゾン袋井(静岡)、大山田SSS(三重)4-3犬山クラブ(愛知)

 ▽準決勝 カワイ体育教室SC2-1FCヴェルダン、大山田SSS6-2FC・Re:star

 ▽決勝 カワイ体育教室SC4-3大山田SSS