浦和レッズが3-2でヴィッセル神戸とのシーソーゲームを制し、大槻監督就任後2連勝を飾った。

 先制から一時は逆転を許したが、そこからMF柏木陽介(30)が左右2本のCKを蹴り、ゴールに導く活躍で再逆転した。意地の逆転に「ここで終われないという気持ちが出たと思う」と前向きに振り返ったが、開幕5戦未勝利の借金はまだ残っている。「もっと点はとれた」と満足はなかった。

 連戦が続く中で最後の15分は交代することも頭の中にはあった。「めちゃめちゃしんどい。ぎりぎりでやっている」と正直に話す。ただ、上位進出へ勝ち点3が最重要の状況で、勝ち越さないまま下がるわけにはいかなかった。結局フル出場し、最後の最後でDFマウリシオの逆転弾を演出。頼れる10番は「ただ走るのでなく走った中でのプレーの質を高めたい。アシストも、その1つ前のプレーも」と貪欲だった。

 これでルヴァン杯を含め公式戦3戦負けなし。大槻監督を中心に、試合後ロッカールームですぐに「過去のことは忘れて明日から1つ1つトレーニングしよう」とまとまった。開幕当初こそつまずいたが、着実に前進している。【岡崎悠利】