V・ファーレン長崎が記念すべきJ1初勝利を挙げた。アウェーで清水エスパルスに1-0で完封勝ち。前半23分、右クロスをFW鈴木武蔵(24)が右足ダイレクトで合わせて先制点。後半は終始押し込まれる展開だったが、粘りの守備で逃げ切った。

 開幕から7戦目でつかんだ悲願の勝利に、高木琢也監督(50)は「応援してくれている方々に、ようやく1勝を届けられた。選手がよくやってくれた」と、手放しで喜んだ。

 この日は「ジャパネットたかた」創業者で、昨年4月に社長に就任した高田明氏(69)もスタンドから観戦した。「最後までハラハラ、ドキドキ。本当にうれしいですね」。待ちに待った瞬間が訪れると、高木監督とがっちり握手を交わして喜びを分かち合った。選手へのご褒美は「モチベーションアップにつながることを考えたい」。試合後は仕事で東京に戻る強行軍にも、終始ご機嫌だった。