ジュビロ磐田は、ホームでセレッソ大阪と引き分けた。シュート数は磐田10本に対して、C大阪は2本。選手の表情には、悔しさがにじんだ。

 0-0の前半25分、MF松浦拓弥(29)の左クロスをFW川又堅碁(28)が、頭で合わせた。高い打点から放たれたボールは、豪快にネットに刺さった。「(クロスへの)入り方も良かったし、ボールも非常に精度が高かった」。

 この1点で主導権を握り、前半は相手にシュートすら打たせなかった。だが、後半11分に、DF大井健太郎(33)が、C大阪FW杉本を倒したとジャッジされてPKを献上。同点とされた。前半44分には、ペナルティーエリア内で松浦が、後方から押されて倒されたが笛は鳴らず…。試合後も、磐田側には不満が募った。

 中3日で迎える5月2日次節は、アウェーで横浜と対戦する。川又は「不運を上回るゴールを決めるしかない」と、自らに言い聞かせるように言った。【前田和哉】