2位アスルクラロ沼津が首位攻防戦を制し、首位に立った。首位ガイナーレ鳥取に1-0。前半29分、FW畑潤基(23)が、FW青木翔大(27)の左クロスを頭で合わせて先制した。自身4試合ぶりの得点が決勝点となり、「(DFの間に)フリーでうまく入れました。大事な試合で点が取れてうれしいです」と笑みを浮かべた。

 ボールをつないで攻める相手に対し、守備ブロックの素早いスライドで対抗。サイドに追い込んでボールを奪い、カウンターから再三ゴールに迫った。吉田謙監督(48)は、プラン通りに戦った選手たちを称賛した。「1人も漏れることなく、コンパクトな陣形を保つことができました」。

 終盤は、攻撃の枚数を増やした相手の猛攻を受けたが、ゴール前を固めてしのぎきった。今季初出場で、フル出場したDF松藤正伸(26)は「監督の起用に応えようと試合に臨みました。序盤、連係面はややズレがありましたが、修正してうまく対応できました」。前日が誕生日で、1日遅れのバースデープレゼントを自らつかみ取った。

 1試合未消化ながらの首位。次節は来月3日、藤枝との静岡ダービーで、指揮官は「地域同士の戦いです。東部の代表として戦います」と意気込んだ。ライバル対決を制し、首位固めをする構えだ。【古地真隆】