ベガルタ仙台MF金久保順(30)が、いよいよユアスタのピッチに戻ってくる。チームは7日、仙台市泉サッカー場でリカバリートレーニングを中心に、明日9日のルヴァン杯ホーム横浜F・マリノス戦へ向け軽めの調整を行った。練習後、渡辺晋監督(44)は、金久保を明日の先発メンバーに抜てきすることを示唆した。ケガに泣き続けた仙台のラストピースが、昨年4月1日のホーム川崎F戦以来、403日ぶりの聖地に立つ。

 昨年の出場時間はわずか25分。最後の出場となった川崎F戦の翌日、右ひざ軟骨を損傷しチームを離脱。手術に踏み切りシーズンを棒に振った。仕切り直しとなった今春キャンプでは、不運にも左足肉離れで再離脱。ようやく巡ってきた晴れ舞台で鬱積(うっせき)していた思いを解き放つ。

 金久保 サッカーがやれるだけで幸せ。しっかり準備はしてきたので不安はない。やってみないと分からないところもあるが、自分のパフォーマンスをどれだけ出せるのか楽しみ。チームが勝つことが大前提ですが、独特の雰囲気のユアスタでプレーするのは楽しみ。相手が嫌がるプレーをやり続ければ結果もついてくると思う。

 2シャドーの一角での起用が濃厚だ。渡辺監督は「メンバーに入れたい気持ちはあったし、しっかりと土俵には残っている。ぶっつけ本番でやるしかないが、いよいよ順(金久保)の出番です」と期待を寄せた。【下田雄一】