今季3度目の静岡ダービーが今日9日、開催される。ルヴァン杯1次リーグ第5節でJ1のジュビロ磐田と清水エスパルスが対戦(午後7時、ヤマハ)。磐田は今季公式戦初先発が確実のMF荒木大吾(24)が、今季ダービー初勝利に導くゴールを誓った。

 乗ってる男が、磐田に今季ダービー初勝利をもたらす。8日、MF荒木はヤマハスタジアムでの最終調整に臨み、紅白戦で主力組の左サイドに入った。昨年8月リーグC大阪戦で負った右腓骨(ひこつ)骨折から復帰後、公式戦初先発が確実となると「スタートから試合に出られる。楽しみ」と、目をぎらつかせた。

 全治約5カ月の大けがから復帰した今季、ここまで公式戦8試合に途中出場。5日のリーグ柏戦では、途中出場からFW川又堅碁(28)の決勝点をアシストするなど状態は上向きだ。一方で、プレー時間は最長で26分と体力面では不安もあるが、「体力を残そうと思っていない。最初から飛ばす」と語気を強めた。

 1分け1敗で迎える今季3度目の静岡ダービーに敗れ、他会場で甲府が勝った場合には1次リーグ敗退が決まる。負けられない一戦に向け、荒木はこの日、全体練習後にも左サイドでコンビを組むFW中野誠也(22)DF大南拓磨(20)らと連係を入念に確認。「前回(ルヴァン)負けた借りを返さなければいけない。ゴールを意識して、思い切って仕掛けていきたい」と言った。キックオフの笛から、宿敵のゴールに襲いかかる。【前田和哉】