前節4試合ぶりの白星を挙げ、2位に浮上したJ3アスルクラロ沼津は、敵地で連勝を狙う。23日のFC琉球戦に備え、20日は沼津市内の練習場で紅白戦など、約2時間の練習。大雨の中でも、選手たちは精力的な動きをみせた。前節ザスパクサツ群馬戦(2-0)で、ケガの影響で4試合ぶりに先発復帰し、決勝点となるPKを決めたFW青木翔大(27)は「理想的な試合展開でした。早めに先制し、終盤にダメ押しすることができました」。4月1日の富山戦以来、8試合ぶりの複数得点での勝利を喜んだ。

 今季勝利した7試合は全て無失点で、攻守の歯車がかみ合っている。しかしDF徳武正之(26)は、現状に満足していない。「無失点の試合でも、危ない場面があります」。今季は守備時に、多くの選手がゴール前に戻りすぎてしまうことで、こぼれ球を相手に拾われ、2次攻撃を受けてピンチを招くことが多いからだ。「空いているスペースを全員でバランスよく埋めることができれば、守りがより堅くなると思います」。

 次節は、勝利すれば首位浮上の可能性がある一戦だが、青木は冷静に言った。「まだ先は長いです。目の前の試合を一体感を持って戦うことが大事です」。一戦必勝で勝ち点3をつかみ取る。【古地真隆】