松本山雅FCが、ジェフユナイテッド千葉に逆転勝ちした。先制を許しながらも、前日3日にジャカルタ・アジア大会(14日初戦)に参加するU-21日本代表に選ばれたFW前田大然(20)が前半45分に同点弾を決めると、後半7分にMF岩上祐三(29)がゴールを決めた。

 前半41分、千葉が先制した。DF溝渕雄志の右クロスが、FWラリベイをマークしていた松本MF岩上の手に当たりPKを獲得。そのPKを、MF船山貴之(31)が右足でGKの逆を突き、ゴール左隅に決めた。

 直後の前半45分、松本が追いついた。後方から岩上が右サイドに蹴ったロングボールに反応した前田が、50メートル5秒8の快足を飛ばし、千葉DF近藤直也をかわすと、左足で巻くような弾道のシュートをゴール右に突き刺した。

 後半7分、松本が逆転した。右サイドでボールを拾った岩上が、フリーで前進すると、思い切り右足を振り抜き、弾丸のようなシュートを突き刺した。

 松本が同16分、千葉を突き放した。右サイドから前田が折り返したボールにMF中美慶哉が飛び込んだが合わせきれず、かかとに当たって落としたボールを、MF岩間雄大(32)が飛び出したGKを見切り、落ち着いて右足でゴール左に押し込んだ。

 千葉は後半45分、途中出場のFW指宿洋史(27)のゴールで1点差としたが、及ばなかった。