サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会で日本代表として活躍した戸田和幸氏(40)が18日、千葉・流山市の江戸川学園おおたかの森専門学校でトークショーを行った。

 同校が来年4月にスポーツトレーナー学科を開設するイベントの一環。戸田氏は選手時代にけがをした経験を踏まえ「トレーナーは選手に近い存在。けがをして苦しい時、1人では乗り越えられない。気持ちがあっても、知識がないから。信頼できるトレーナーの存在は大きい」などと語った。

 同氏は今年から慶大で指導をしているが、けがをした選手に決して無理はさせないという。「根性は大切だが、痛いのを我慢してプレーしてもいいパフォーマンスはできない。チームにも選手自身にもよくない。歯を食いしばって練習するのは健康であることが大前提。プレーは100%でやらないと成長できない」。サッカーをしている高校、大学生も参加していたこともあり、実践的なアドバイスも交えていた。

 戸田氏はトークショーを終えた後で取材に応じ「それぞれに感じ方は違うだろうが、何か感じてくれればうれしいですね」と話していた。