川崎フロンターレが、今季加入したFW斎藤学(28)の移籍初ゴールなどで湘南ベルマーレを逆転で下し、8強に進出した。川崎Fは19日のリーグ広島戦から先発を全員入れ替え、湘南も神戸戦から10人を入れ替えて臨んだ。

 先制したのは湘南。前半15分、中盤でボールを奪うとカウンターを仕掛け、左サイドをドリブルで駆け上がったFW鈴木国友(23)のクロスを、神戸から今夏加入した小川が頭で合わせ先制。その後、川崎FもFW斎藤学、知念慶(23)のシュートで猛攻を仕掛けるが、相手GKの好セーブもありゴールが割れない。

 後半頭から、川崎FはDF武岡優斗(32)に代え、MF守田英正(23)を投入。すると後半2分、川崎Fはゴール左25メートル付近でFKを獲得。キッカーのMF下田北斗(26)の蹴ったボールが相手のオウンゴールを誘い同点に追いつく。さらに後半19分、MF鈴木雄斗(24)の縦パスに抜けだした斎藤が左足を一閃(いっせん)。GKの手をはじき、ネットを揺らし、移籍初ゴール。今季加入してから約半年あまり。新天地の待望のゴールに、斎藤は鈴木と抱き合い喜びを爆発させた。

 湘南は後半23分にMF松田天馬(23)が至近距離からシュートを打つが川崎FのGK新井章太(29)が好セーブ。さらにこぼれ球をFWステバノビッチ(27)が打つが、再び新井がセーブした。川崎Fは後半42分、知念がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。それを知念がゴール右隅に流し込み試合を決めた。