鹿島アントラーズの右サイドバック内田篤人(30)が、7月28日のリーグG大阪戦以来ちょうど1カ月ぶりに先発出場した。

「前半は抑えよう」というプランでキックオフを迎えたが「あれだけ押し込むと前に行きたくなる」と何度もオーバーラップ。「しっかり紅白戦もやって、手応えはあった」と万全に仕上げた体が自然と前に前に進み、前半からいいリズムをチームにもたらした。

相手の元ブラジル代表FWパトにターンでかわされた際に「膝がグニャッといった感じもあったけど、大丈夫だった」。それ以外は抑え込み「スピードがあって、いい選手。最後まで1発を狙っている目はしていた。ただ(シャルケで欧州CL4強を経験しており)ああいう選手はヨーロッパにたくさんいる」と封じ込めた。

試合は2-0で先勝。「散々、シュートを打ったので本当は3点目、4点目を取らないといけない。負け試合」と厳しく評価も「ボディーブローのように、やり続けられた」と徐々に追い詰め、勝ち切った。

ドイツ時代から長く古傷と付き合う右膝の状態は「しっかり監督と話してやれている」と問題ないが、1カ月ぶりの出場では満足できない。「サッカー選手なので連戦できないと。今日みたいにピンポイントで合わせるのもいいけど、できれば連戦したい。どうしてもDFなので相手に合わせた動きになるけど、ダッシュもターンもできたし、着地は怖かったけどジャンプも。1つ前に進めた」と完全復活に自信を深めた。

第2戦は来月18日。「浦和やG大阪はACLのタイトルを持っているけど、鹿島にはない。それを取るために(ドイツから)帰ってきたと思っているし、勝ちたい」と闘志を燃やした。そのために、次戦も結果を出して、まずは初の4強にチームを導く。