清水エスパルスは今日29日のアウェー横浜F・マリノス戦に備え、28日に静岡市内で最終調整を行った。同試合に臨む選手たちは、8月15日に乳がんのため亡くなった「ちびまる子ちゃん」の作者で清水区出身のさくらももこさん(享年53)をしのび、喪章を巻いてプレーする。クラブ関係者は「さくらももこさんは清水を全国にPRしてくれた方。哀悼の意を込めたいと思います」。

「清水」がつないだ縁もあった。代表作の「ちびまる子ちゃん」は清水が舞台。クラブ創設20周年の12年には、さくらももこさんから直筆のメッセージとイラストが寄せられ、関連グッズも販売された。クラブは27日にお悔やみのコメントを発表。公式ホームページで「清水に生まれ、清水を愛した、さくらももこ様には、クラブ創設20周年の際にすてきなイラストや心温まるメッセージなどを頂戴いたしました。生前のご厚情に深く感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と掲載した。

チームは現在5戦勝ちなしの苦境だが、負けるわけにはいかない。清水を愛したさくらももこさんのために-。手向けの1勝を届ける。【神谷亮磨】