柏レイソルが、5日の第1戦で2-2で引き分けたJ2ヴァンフォーレ甲府をホームに迎え撃つ。甲府で行われた初戦では、東海大相模高に在学する、甲府の特別指定選手の17歳MF中山陸がプロデビューし、初ゴールを挙げた。17歳7カ月14日での得点は同杯史上5位タイの年少記録だった。

柏と甲府の両チームは因縁が深い。

◆1969年(昭44)甲府の前身・甲府クラブが全国社会人選手権で優勝し、日本リーグとの入れ替え戦に進出も、柏の前身日立製作所サッカー部に2戦全敗し、賞アックを阻まれた。

◆2005年 J1で16位の柏とJ2で3位の甲府がJ1・J2入れ替え戦で対戦。甲府ホームで行われた12月7日の初戦は、柏が前半11分、FWレイナウドのゴールで先制も、甲府が同25分のMF倉貫一毅、後半3分のFWバレーのゴールで逆転し2-1で勝利。終了間際の後半42分に停電が起き、36分の中断を挟んだが逃げ切った。同10日に柏のホームで行われた第2戦は、甲府のバレーが前半10分の先制弾を皮切りに6発、ダブルハットトリックの大爆発で6-2で柏に大勝。甲府が入れ替え戦による初のJ1昇格を果たした一方、柏は95年のJリーグ参戦後、初めてJ2に降格した。

◆2007年 11月24日、甲府は初のJ1昇格を決めた日立柏サッカー場(現三協F柏)で、J1に復帰した柏に1-2で敗れ、無念の降格が決まった。前半20分、DF近藤直也に先制ゴールを許すと、後半20分にDF秋本倫孝が同点弾を決めたが、同39分にFW鈴木達也にゴールを許した。試合後、大木武監督が「指揮を執れる状況じゃない。全力でやって、この結果。はっきり言って力がない」とクラブに進退伺を出し、シーズン後、退任。

因縁深い両チームの対戦は、間もなくキックオフする。