J2ヴァンフォーレ甲府の特別指定選手の17歳FW中山陸(東海大相模高)が、J1柏レイソルからルヴァン杯杯史上5位タイの17歳7カ月14日でゴールを決めた5日の第1戦に続き先発も、シュートを打てず不発に終わった。

この日は2列目右に入ると臆することなく、現役高校生とは思えない堂々としたプレーで柏陣内に仕掛けた。ただ、前半24分に右サイドで柏FW江坂任にプレスをかけられると、当たり負けしてボールを奪われた。そして一気にゴール前まで持ち込まれて、ピンチを作った。江坂のクロスボールを、DFエデル・リマがはじき返して事なきを得たが、1点もののピンチで、後半開始でMF小塚和季と交代。「全然、ホーム戦と違って出来なかった。(柏の)プレスは第1戦よりか少し速かった」と、穏やかな口調の中にも悔しさをのぞかせた。

アウェーゴール数の差で柏に敗れたが、ルヴァン杯準々決勝2試合で115分間、プロのピッチに立ってプレーした。学んだことを聞かれると「プロはレイソルしかやっていないですけど、プレスのスピードが速く、DFの組織がすごくしっかりしている。守備の質が高校とは全然、違う」と口にした。その上で「(DFの)足が伸びてきて取られたり、間合いが全然違う。ファーストタッチは、ちょっといいかな、じゃダメで、しっかり決めないと」と課題を口にした。

今後は、全国高校選手権神奈川県予選が控える。中山は「チームの状態もインターハイに負けてから良くない。しっかり守備の意識を持っていきたい」と前を向いた。【村上幸将】