ベガルタ仙台に2季ぶり復帰を果たしたFWハモン・ロペス(29)が14日、Jリーグに追加登録され、今日15日のホームFC東京戦から試合出場が可能となった。

7月に柏レイソルとの契約が解除となり、母国ブラジルで調整していたが、古巣からのオファーを即決。チーム合流から4日目と日は浅いが、早くも主力組でプレーするなど好調をアピール。12年以来6年ぶりとなるホーム4連勝が懸かる大一番で、あいさつ代わりの一撃をたたき込む。

仙台市紫山サッカー場で非公開練習を終えたハモン・ロペスは、鋭さを増した眼光にあごひげを蓄えた荒々しい風貌で、ユアスタ降臨への意欲を口にした。東京戦は今季最高となる1万8000人超の観客動員が見込まれ、ベガルタゴールド一色に染まった聖地に歓喜の渦を巻き起こす。

ハモン・ロペス ユアスタでプレーする自分の姿を想像するだけですごく興奮してくる。仙台は僕にとって第2の故郷みたいなところ。居心地がいいし、いいときも悪いときも声援してくれる素晴らしいサポーターもいる。これはお金には代え難いもの。再びここでプレーできることにワクワクしているよ。

14年にMFとして仙台入りしたが、渡辺晋監督(44)のFWコンバートが奏功し、16年には10ゴールをマークするなど急成長を遂げ翌年、柏に完全移籍した。順調にキャリアを積み上げているかに思われた今季、シーズン途中にまさかの契約解除となった。

ハモン・ロペス 柏ではいい時期もあればダメなときもあったが、今は悪いことは忘れて前を向きたい。コンディションはまだ100%ではないが、自分に対する期待や役割は分かっている。結果が求められるポジション。出るか出ないかは監督が決めることだが、使ってくれたら結果で応えたい。

リーグ戦も残り9試合。トップ5を狙うチームに復帰した切り札が、2季ぶりに聖地で奏でられる懐かしの応援チャントに乗り、暴れまくる。【下田雄一】