FWウーゴ・ヴィエイラ(30)が直近の公式戦4戦5発と好調だ。この日も前半20分にMF天野純(27)のシュートが相手DFに当たってこぼれたボールに素早く反応。振り向きざまに右足を振り抜いて先制ゴールを挙げた。

ウーゴは「ペナルティーエリア内ではいつも集中して、準備をしている」と振り返り「我々はチームが一丸となっていることが強み。タイトルをとりたいし、高いモチベーションがある。決勝も精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。

10日の第1戦後には、サポーターへむけ、「スタジアムを満員にしてほしい」とメッセージを送っていた。その通り、この日はチケットが完売。約1万5000人収容のホーム、ニッパツ三ツ沢球技場はマリノスカラーの青に染まった。

試合後のお立ち台ではファンから大歓声で迎えられ「素晴らしい雰囲気だった。(ピッチの)11人だけでなく、もう1人の選手がいるよう。こういう雰囲気でサッカーができるのは幸せです」と喜んだ。

リーグ戦ではチームトップの13得点を挙げており、ルヴァン杯でもこの日も1点を積み重ねて3位タイとなる5得点目。同1位でチームメートのFW伊藤翔(30)が挙げている8得点も射程圏内の入ってきた。

決勝へ向け「今まで通りのプレーをすれば大丈夫。前線からプレスをかけたり、ゴールだけが僕の仕事じゃない。苦しい場面で進んでこういうことをしないといけない」。

13年の天皇杯以来、5年ぶりのタイトル獲得へ。覚醒しつつある点取り屋がチームを引っ張っていく。