ベガルタ仙台GKシュミット・ダニエル(26)が、20日の次節サガン鳥栖戦で「代表GK対決」を制し、5戦負けなしのホームで屈辱を晴らす。17日、日本代表招集からチームに合流。ミニゲームで主力組に入り的確なコーチングで最終ラインを動かすなど約2時間、汗を流した。今回の招集では鳥栖GKの権田修一(29)がパナマ戦に先発出場したが、自身はメンバー23人でただ1人出場機会がなかった。

シュミットは練習中、代表仕込みのコーチングで声をからした。「代表では世界クラスのスピードを目の当たりにすることができたが、自分で体感できたわけではない。ピッチに立って経験したかったが、Jリーグでも絶対的な存在にならないと認めてもらえないということ。クラブできちんと結果を出し続けることが大切」と振り返り、次節へ目を向けた。

鳥栖は現在17位と、残留争いの渦中にいる。監督交代もあり手の内は不透明だが、FWフェルナンドトーレス(34)、金崎夢生(29)ら前線のターゲットにボールを集めてくることが予想される。シュミットは「でかい相手にいかにセットプレーを与えないか、気を使って戦わなければならない。相手は残留がかかっているし、勝つためにシンプルにボールを放り込んでくると思う。落ち着いてDFとコミュニケーションを取り、しっかり意思表示していきたい」。大動員が予想されるユアスタで、4戦ぶりの完封勝利に導く。【下田雄一】