J2大分トリニータ片野坂知宏監督(47)に、のどあめを差し入れたことをきっかけに大分のスポンサーになった浅田飴の公式ツイッターが、21日のジェフユナイテッド千葉戦後、同監督ののどが再びかれたことに対し、「力不足で申し訳ございません… #戦うのどに浅田飴」と謝罪のツイートをした。

それに対し、一夜明けた22日、同社のツイッターアカウントに大分サポーターからの感謝の声が相次いだ。またサポーターから、片野坂監督が大声を出しても、のどがかれない新製品開発を求める声もあり、浅田飴公式ツイッターは「しっかり準備しなければ…」と今後の可能性を示唆する返答もした。

片野坂監督は、4-2で勝った千葉戦後の会見冒頭、ガラガラ声で「すみません。また、こういう声になってしまいまして。聞き取りにくいかも知れないですけど、申し訳ありません」と謝罪した。フクダ電気アリーナはサッカー専用スタジアムで、客席とピッチが近いため観客の声援の反響が非常に大きい。その中、片野坂監督は両手を広げ、全身を大きく使ったジェスチャーをまじえ、声をからして選手に指示を送り続け、勝利を勝ち取り、大分は2位に浮上した。

片野坂監督は、0-0で引き分けた8月18日の東京ヴェルディ戦後の会見で、声がかれたまま会見をした。それを受けて、サポーターが浅田飴の公式ツイッターアカウントに「監督ののどを守ってください」とツイートした。そのことをきっかけに、浅田飴が同25日の徳島ヴォルティス戦に向けて浅田飴を送ったところ、片野坂監督が同戦で浅田飴の缶を手に指揮を執った。それがサッカー界で大きな話題となり、浅田飴が9月14日に大分とスポンサー契約を結ぶまでに話が発展した。

片野坂監督は千葉戦後、記者から「今日は試合中に浅田飴の缶を手にしていなかった。なめなかったのですか?」と聞かれると「浅田飴は、ちゃんと持ってなめていました。今日はベンチに置いて、なめて、置いて、としていて…スタジアムの反響がすごいんで、ちょっと声が通らなくて、出し過ぎてしまって」と言い、苦笑いした。

同じ記者から「浅田飴効果がなかったのは、初めて?」と聞かれると「初めてです!! 初めてです!! やっぱり、集中を切らさず選手と一緒に戦わなければいけないし…でも(千葉の)声援がすごかった。我々(大分サポーター)の声援も負けていなかったので、すごいありがたいんですね、本当に」と大分サポーターに感謝した。

浅田飴のツイッターアカウントには、サポーターから「片野坂監督は、浅田飴を手に持って指揮をしていなかったから、のどがかれたのでは?」「のどはかれたけど勝ち点3は取った」「浅田飴さんとともにJ1だ」などと感謝のツイートが相次いだ。浅田飴公式ツイッターは「(片野坂監督が手に浅田飴の缶を持つことで)逆に飴で集中力が切れてしまわないか心配です..」「お使いいただいているだけで光栄です」などと、サポーターに丁寧に返事をした。

サポーターからは、浅田飴がスポンサー契約を結んだ翌日の9月15日のカマタマーレ讃岐戦から5連勝したことへの感謝のツイートもあった。また、片野坂監督が大声を出しても声がかれない新製品の開発への期待の声も寄せられた。浅田飴公式ツイッターアカウントは「そうですね…弊社もしっかり準備しなければ…」と、今後の開発に含みを持たせた。