サンフレッチェ広島MF森崎和幸(37)が27日、現役引退を発表した。

森崎はクラブを通じて「私、森崎和幸は2018シーズンをもちまして現役を引退することを決断しました。ユース時代を含めて22年という長い間、サンフレッチェ広島でプレーできたのは、いつも応援していただいている株主・スポンサーの皆様、ファン・サポーターの皆さん、クラブ関係者の皆さん、家族、そしてこれまで共にプレーしてきたチームメートのおかげだと思っています。本当にありがとうございました」とあいさつした。

森崎は16年に引退して現在はクラブのアンバサダーを務める双子の弟浩司氏とともに、広島の下部組織でプレーし、1999年(平11)には下部組織にいながらJリーグの試合に出場できる2種登録選手としてトップチームに登録され、11月20日のガンバ大阪戦にクラブ史上初めて高校生として出場。翌2000年(平12)に浩司氏、DF駒野友一(現J2アビスパ福岡)らとトップチームに昇格した。浩司氏は2004年(平16)のアテネオリンピック本戦に出場したが、森崎は出場できなかった。さらに09年には慢性疲労症候群で離脱も経験するなど紆余(うよ)曲折があったが、J1で427試合出場19得点、J2で74試合出場3得点を記録した。

森崎は「振り返れば、僕はサンフレッチェ広島に入団させてもらった時から、このクラブ一筋でプレーすることしか考えていませんでした。引退するのも『サンフレッチェ広島』という強いこだわりがある中、まずその思いが実現できたことを幸せに思っています。また、約20年間のプロ生活でもさまざまな経験をさせてもらいました。歓喜に満ち溢れた3度のJ1優勝はもちろんのこと、悔しさを味わった2度のJ2降格、自分自身の体調不良による離脱など、喜びだけでなく、苦しい時期もたくさんありました。それでも何度も這い上がってこられたのは、やはりファン・サポーターの皆さんがどんな時も常にそばにいてくれたからです。いろんな想いを一緒に共有できたことは、僕のサッカー人生における大切な宝物になりました」とサポーターに感謝した。

チームは現在、リーグ戦で首位川崎フロンターレと勝ち点4差の2位だが「長い間、支えてくださり感謝しています。まだまだ感謝の思いはありますが、それは別の機会で直接、皆さんに伝えたいと思います。そして最後に、僕は今年の優勝は諦めていません。最後まで共に戦ってください。僕も最後まで戦い続けます!」(原文のまま)と優勝を誓った。