J1横浜F・マリノスは29日、横浜市内で3日のFC東京戦(日産ス)へ向けて調整した。

27日に0-1で敗れたルヴァン杯決勝の湘南ベルマーレ戦を戦い、この日は28日のオフを挟んでの練習再開だった。普段よりも静かな雰囲気の中、選手たちはランニングやパス回しなど約1時間の軽めのメニューをこなした。

GK飯倉大樹(32)は「こういう絶対的なゲーム(ルヴァン杯決勝)を逃すと、それ相応に反動はくる。できなかったことはたくさんあるし、自分たちは(戦術を)極めていかないといけない。全てはこないだの悔しさを晴らすために、また1歩ずつだね」と話した。

湘南戦後にピッチ上で涙したDF松原健(25)も悔しさをにじませた。試合後のミックスゾーンは無言のまま過ぎ去っており「申し訳なかった。しゃべる気にならなかった。それぐらい(決勝戦に)かけてたというのもある」と振り返った。

敗れた元日の天皇杯決勝のセレッソ大阪戦にも出場しており、今年2度目の決勝戦での敗戦となった。大分トリニータU-18だった10年にトップチームに2種登録され、アルビレックス新潟を経て17年に横浜に加入。

「タイトルをとるためにマリノスにきた」と常々話していただけに、悔しさは人一倍あった。「天皇杯での教訓があったからこそ悔しさしかなかったし、もうそこを通り越して無だった。湘南はチーム全体で連動してたし、かいくぐれなかった」と話した。

リーグ戦は残り4試合。現在は降格圏の17位柏レイソルと勝ち点差5の11位とまだ残留も確定したわけではない。松原は「泣いても笑ってもこのチームではあと4試合。切り替えて頑張るしかない」と前を向いた。