日本プロサッカー選手会は12日、千葉市のフクダ電子アリーナでJリーグのクラブから戦力外通告を受けた選手などを対象としたトライアウトを開催した。ガンバ大阪で4年間プレーした22歳のMF妹尾直哉も参加。G大阪では15年にナビスコ杯には出場したが、J1でのリーグ戦は未出場。J3のU-23のカテゴリーでの出場にとどまっていた。この日は得意のドリブルやゴール前に迫力を持って入る動きを見せ、紅白戦では1得点と猛アピール。G大阪ユースで培った技術も際だっており「自分の持ち味は出せたと思う」と手ごたえを口にした。

22歳にして戦力外。プロの世界の厳しさに直面した。それでも「下(G大阪の下部組織)からずっとやってきて、挫折も中学、高校でも経験している。マイナスにとらえず、また新たな挑戦ができるとプラスに考えている。結果はどうあれ、今日は楽しくできたので良かったと思う」と毅然(きぜん)としていた。この日、同じG大阪ユース出身のMF堂安律(20=フローニンゲン)はアジア杯日本代表に選出された。ユースでもトップでもプレーしており、妹尾は「プロの世界に入って(堂安は)技術はもちろん、メンタル面がすごく強い。そこは自分も見習う部分がある。自分ももっと練習して、重要なところで決めきれるようにやっていければ」と前を向いていた。